KL1108VNは、単体で最大8台のコンピューターへのリモートアクセス機能と19インチLCDモニターを搭載したIP-KVMドロワーです。

コンソール(キーボード、LEDバックライトLCDモニター、タッチパッド)と8ポートIP-KVMスイッチの機能を1Uサイズの筐体に収め、システムラックにマウントできる製品です。サーバールーム内からだけでなく、標準的なインターネットブラウザを使用すれば、離れた場所からでも複数のサーバーへのアクセスやモニタリングができ、ネットワークがダウンした場合でもモデムを介したアウトオブバンドアクセスで、BIOSレベルのトラブルシューティングが可能です。

一般的なサーバーの他にブレードサーバーのシャーシにも対応しているため、サーバーの混在環境でもコンソールの集約が可能です。ATEN製のPDUと連携させると、本製品のインターフェースからリモート電源操作を行うこともできます。

KL1108VNは、デバイス管理ソフトウェアCC2000およびビデオセッションレコーディングソフトウェアCCVSRと併用可能。CC2000と併用すると、ブレードサーバーや仮想サーバー等のデバイスやユーザー等の一元管理をネットワークを介して実現します。CCVSRと併用すると、IP-KVMスイッチのKVMポート経由でアクセスされたコンピューターのビデオ出力画面の内容と、ここで発生したキー入力とマウスクリックをすべて動画で記録することで、セキュリティ対策に大きく貢献できます。また、KL1108VNは、ATENのKVM over IPコンソールステーション「KA82シリーズ」と互換性があります。 KA82シリーズは、複数のKL1108VNを一元管理できるハードウェアベースのスタンドアロン型コンソールステーションです。 特に、PCの使用がセキュリティ的に難しい環境に最適です。

さらにバーチャルメディア機能を使用して、リモートユーザーが操作しているクライアントコンピューターに接続したUSBメモリやハードディスク、DVD/CDドライブ等を、本製品に接続されているサーバーでマウントし、仮想ドライブとして使用することができるので、OSのパッチ、ソフトウェアのインストールや診断テストが可能になります。

上記以外に、メッセージボード機能やパネルアレイモード（画面分割機能）、マウスダイナシンク（マウスの同期）機能、モジュールID保存機能等、便利な機能を多数搭載。ネットワークスイッチやUNIXサーバー、Linuxサーバー、Oracle社SPARC(Sun)サーバー他、シリアルコンソールデバイスへのセキュアなアクセスにも対応しています。

KL1108VNは、音声、冗長ネットワーク、モデムからのアウトオブバンドアクセスに対応。耐障害性に優れ、リモート管理業務を強力に支援します。

同梱品

• 電源ケーブル ×1
• イージーセットアップラックマウントキット×1
• シリアルアダプター（型番： SA0142、RJ-45 (メス)→DB9 (オス)、DTE→DCE) ×2
• 延伸ブラケット×2※
• ※イージーセットアップラックマウントキットとは併用できません。